外国人と共生するこれからの日本

外国人と共生するこれからの日本

どのような経緯で今のお仕事に就かれたのですか?

前職は財団法人の職員で地方自治体と町の福祉に取り組む仕事をしていました。年々人口も仕事も減っていく地方都市にいながら、外国人住民を受け入れる仕組みを考えなければ町は生き残れないんじゃないかと危機感を覚えたのが日本語教育に注目したきっかけです。実は大学を出た後に留学先で2年ほど日本語教師の仕事をしていたんです。その後も関心は持ち続けていましたが、身の回りに外国人が増えてきて、より重要性を実感するようになりました。日本語教育が潤滑油となって日本人と外国人がストレスなく共生できるインフラを作りたいと夢見てこの仕事に就きました。

国際色豊かな職場

国際色豊かな職場

事務職はどのようなお仕事ですか?

学生たちの留学生活全般をサポートするのが事務の仕事です。現在は12名のチームですが、 日本人スタッフは私を入れて3名だけ。あとは、中国、韓国、ベトナム、ネパールなどの外国人職員です。ネイティブスタッフが多いのが本校の特徴ですね。皆とても優秀な人材です。学生たちは勉強だけでなく日常生活やアルバイトの中で様々な悩みや問題を抱えています。その悩みに寄り添い、彼らの言葉で相談に乗り、時には学外にも飛び出して一緒に問題を解決するのが私たちの役割です。まさに日本で生活する外国人の生活や課題をダイナミックに感じています。

年に数回は海外出張へ

特に忙しい時期はありますか?

年に4回、新入生の在留資格を国に申請する時期が最も忙しくなります。年間1700名近い学生の申請書類を母国から取り寄せ、精査・翻訳し、整えていきます。それに先立って、現地の日本語学校を訪問して入学希望者の面接を行います。私は5カ国の担当をしていますが、年に3〜4回はそれらの国を周ります。日本語学校や紹介者を開拓する営業も私たちの仕事です。面接では学校独自の基準でしっかりとした勉学意志のある学生を選考します。30年の学校運営を通して世界中に協力者がいるので、ありがたいことに毎期定員以上の募集があります。私たち担当者は各国の関係者と日々連絡をとりながら仕事をしています。海外経験や語学力も生かせる仕事ですね。

学生たちのより良い未来を目指して

学生たちのより良い未来を目指して

やりがいとこれからの目標は?

私たちが学生を選考して日本へ来る道をつくるので、その責任感は常に忘れないようにしています。彼らの人生のほんの一瞬を伴走するだけですが、その一瞬が決して後悔とならないように、明るい未来につながってほしいと願って日々学生たちと向き合っています。外国人留学生が世間から注目を集めるようになってきました。様々な考え方や意見もありますが、より良い未来を目指す学生たちが道を外れて目標を見失ってしまわないようにしっかりとサポートしたいです。外国人との共生を目指す日本にとって、私たちの学校がその一助となれるように尽力していきたいと思います。